オタクこそおしゃれに向いていると思うって話
偉そうに語ってるけど、僕は服のことに関してはマジで全然詳しくない。でも、最近、その面白さを分かりたい、し、わかり始めた、と思っているから、書きます。
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すでに何度かここにも書いたし、僕のツイッターを見てくれればわかることでもあるんだけど、僕は高校三年間も、そして中学三年間も、ゲームやネットばっかりしていた。
中学生のころは、僕は容姿のことをいじられることが多かった。地域柄、というか僕の学年だけなのかもしれないけれど、周りの人間は僕のことを例えば「肌が汚い」(これに関しては放っておいてくれよ、泣)だとか「韓国人っぽい顔」だとか揶揄してきたわけである。それに関しては文句はない。大人が聞くと「なにを大人ぶってる大学生風情が」と思われるのを承知で言うけれど、中学生のガキなんて、みんな自分が分からなくて、自分しかわからなくて、もやもやして他者を簡単に傷つけるし、傷つけてよい人がいれば飛びつく。
そんなこんなで今の僕も自分の容姿には自信がない。だし、僕が服や身だしなみに気を使って何か言われてしまうのが死ぬほど怖かった。だから本当はちょっと気になるけれど、服とか容姿のことを気にしないようにしていた。
でも、最近になって、少し気が変わってきた。
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Tik tokとかで「垢抜ける方法」「脱オタコーデ」「モテファッション」云々が蔓延っている…
これにとやかく言うつもりはない。垢抜けないより垢抜けているほうがいい。モテないよりモテるほうがいい。マネするだけでおしゃれになれるなんて、とっても便利でいいことである。トレンドをおさえて、清潔感を第一にして、無難に、無難に——。
でも、この話でオタクにお勧めしたいのはこういう服装ではない。冒頭の気持ち悪い自分語りに一ミリでもギクリとした、そこの君にこそ、おすすめしたい考えがある。
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服好きの思考とオタク的思考は結構似ているのである。
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「ふーん、で、君は涼宮ハルヒのキャラで誰が好きなの?」
「オウフwwwいわゆるストレートな質問キタコレですねwww
おっとっとwww拙者『キタコレ』などとついネット用語がwww
まあ拙者の場合ハルヒ好きとは言っても、いわゆるラノベとしてのハルヒでなく
メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwwwダン・シモンズの影響がですねwwww
ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www
まあ萌えのメタファーとしての長門は純粋によく書けてるなと賞賛できますがwww
私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwwポストエヴァのメタファーと
商業主義のキッチュさを引き継いだキャラとしてのですねwww
朝比奈みくるの文学性はですねwwww
フォカヌポウwww拙者これではまるでオタクみたいwww
拙者はオタクではござらんのでwwwコポォ」
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「また懐かしいものを…」という諸兄の声が聞こえてくるようだが、まあ、とりあえず聞いてほしい(文字なのに聞いてほしいというのもヘンだけど。そんなことはどうでもよい)。
このあまりに有名なコピペに登場する古風なオタクは、作品のことを知識を交えて語っている。ちなみにダンシモンズというのは作中で重要アイテムである『ハイペリオン』の著者である。別にマニアックな知識ではない。
まあ何しろキモチワルイ。最高である。これぞオタクの真骨頂。
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服好きで有名な人に、お笑い芸人の四千頭身の都築さんがいる。彼のYouTubeチャンネルは服のことでいっぱいである。僕には全然わからないけれど、とっても楽しそうである。
いやー、ウザい。黙っとれと。
これの何がオタク的であるか、言うまでもなかろう。というか、都築さんは服オタクなので、オタク的なのは当たり前かもしれない。
でも、言いたいことはわかったのではなかろうか。服って、おしゃれになるための手段ともとれるけれど、それじたいが、とっても面白い「コンテンツ」なのだ。
少しポケモンで譬えるけど、あまり知らないので的外れだったらすまない。
でんせつのポケモンとか厨ポケのほうが強いのは当たり前なのに、それに自分の好きなポケモンを限界まで育成にこだわって勝とうとするオタク。
と、
みんなにウケがいい流行りのファッションに眉をひそめ、自分の信じるカッコよさを貫く服好き。
全く同じじゃね!?
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そこの、ファッションは最低限変に思われなければいいや、と思う君とか、マジでどうでもいいと思っている君。
少しだけ、ほんの少しだけ、服のことを調べてほしい。ブランドの歴史とか、デザイナーとか、それこそ流行り廃りの流れとか、デニムの育成とか。
おんもしろいから。
もしそれでもやっぱりしっくりこなかったら、Tik tokとかYouTubeで「垢抜けファッション」って検索して完コピしよう。